AB石垣

ABrocks are used to bound soils between two different elevations.

1必要な材料工具

ABロックの施工の流れです。

ABロックの種類

基本・コーナー・ジュニアの各ユニットとキャップで構成されます。

必要な材料・工具⑴

・ABロック

・砕石

・砂

必要な材料・工具⑵

・Aバックホウ

・振動コンパクタ

必要な材料・工具⑶

・レベル計

・水糸

・水平器

・ゴムハンマー

・ハンマー

・コンクリートカッター

・接着剤

・スコップ

・清掃用具

事前調査

現場の支持力が不明の時は、ボーリング調査・試験堀りを行い所定の支持力を確保できる様、改良をしてください。

地面上の不用物を取り除きます。

杭打ち、レベル出し、位置出し、水糸張りを行います。

石垣の設計に従い、ABロックの埋め込み部と基礎になる部分をブックホウで掘削します。

その後、スコップ等で平らにします。

基礎工事は基礎用砕石を敷きます。クラッシュラン(C40)を推奨しております。

※寒冷地域における対策として凍上抑制層が設置できます。凍結深度は関係行政庁にご確認ください。

振動コンパクターを使って十分に締め固めます。

その後、基礎が必要な厚さ、水平になっていることを確認します。

基礎の根切りは幅650mm以上

深さは基礎用砕石を振動コンパクターで締め固めた100mm+埋め込み深さ(基本は150mm以上で、石垣の総高さが1500mmを超える場合は総高さ×1/10)

基礎の上にレベル調整用の砂を10mm程度敷きます。

ABロックは現場の一番低い場所から、コーナーがある場合にはコーナー部から施工を始めます。

ABロックのリップが正面に来るように設置します。この時ABロックが前下がりにならないように注意します。

ロック上部のバリを取ります。

空洞部に中込用砕石を充填し、突き棒で締め固めます。

その後、有孔菅を使用した排水パイプを設置します。

有孔菅を使用した排水パイプは集水桝へ接続してください。

擁壁の高さが1m以上の場合は基礎下部に一箇所。

ジオグリッド施工時には基礎下部、強化土壌下部に2箇所設置してください。

また、現場の状況に応じて水抜きパイプを使用し、壁表面から排水させてください。

排水パイプ設置後、裏込め用砕石を充填します。

前込め材を充填します。

振動コンパクターで十分に締め固めます。

1段目の組積後上部を清掃する。

2段目のABロックを約半分ずらしてリップに合わせて並べます。

ABロックの長さの1/5以上が組み合うよう破れ目地積みします。

コーナー部は右用と左用のユニットを交互に使用し組積します。

レベル・ラインのチャックは度々行ってください。

1段目と同様の手順で中込、背面土、裏込め用砕石を充填し、締め固めます。

中込、裏込め用砕石の充填と背面土の埋め戻し、締め固めは必ず毎段行って下さい。

【キャップ有り】

所定の段数まで組積、充填、締め固めの作業を繰り返し、最上段は丁寧に清掃しキャップを接着剤で固定します。

【キャップ有り】

コーナー部はキャップを斜めにカットして使用して下さい。

【キャップ有り】

キャップを接着剤で固定します。

※寒冷地で使用の場合はご注意ください。

【キャップ有り】

図の箇所に接着剤を付け固定します。

※寒冷地で使用の場合はご注意ください。

【キャップ無し】

キャップを使用しない場合は最上段のABロックを接着剤で固定します。

【キャップ無し】

土で埋めもどした後は、植栽などでデザインもできます。

ジオグリッドを使った補強施工では、標準設計に従いジオグリッドを指定の長さに切ります。

ジオグリッドをリップ裏側に合わせて敷設します。

ABロック上はジオグリッドが重ならないようにします。

この時、縦方向が石垣延長方向と直角であることを確認しABロックを並べます。

ジオグリッドを引っ張りたるまない様に杭で仮止めします。

空洞部に中込、後方に裏込め用砕石を充填後、補強範囲を埋め戻し締め固めます。

設計に従い所定の高さまで組積とジオグリッドの敷設を繰り返します。

入隅部を組積するには、ABロックのリップを除去し、格段が噛み合う様に組積してください。

1段目のリップ除去位置

2段目のリップ除去位置

3段目のリップ除去位置

出隅部を組積するには、1段ごとにコーナー右用、左用を交互に使用し組積してください。

内曲がりカーブはそのまま施工できます。

キャップを施工する場合には切断加工が必要です。

外曲がりカーブでは、Vラインに沿って端部を取り除く必要があります。

キャップを施工する場合には切断加工が必要です。

円形に組積するには端部を取る必要があります。

ジュニアは端部を取らずにそのまま使用できます。

セットバックがあり上段にいくほど、径が小さくなっているので最小径が決まっています。

ジュニアはさらに径が小さくなります。最上段以外を最小径で計算しないようご注意ください。

傾斜地の組積では、前面延長方向に傾斜がある場合。地表線の傾斜に合わせて階段状にABロックを埋め込み1段目のブロックを配置します。

背面延長方向に傾斜がある場合。

背面度の傾斜に合わせてABロックの組積段数を調節し階段状に配置します。

いずれの場合もABロックは水平に施工してください。

ABロックとは

 ABロックとは、高低差の異なる地盤を保持するために用いられる乾式型土留め擁壁です。
 モルタル不要で施工ができます。
 天然石のテクスチャーと色調をイメージした石垣は様々な景観に自然とマッチします。
 曲線に組積することもでき、植栽との相性も良いのが特徴です。

商品紹介

ABロック3°は乾式施工で最大高さ0.9mに適用。小規模な土留めに最適。
ABロック12°は乾式施工で最大高さ1.6mに適用。安定感のある緩やかな曲線が特徴。
ABリテインは乾式施工で最大高さ1.1mに適用。新テクスチャーで自然な仕上がり。
ABロックはグレーとブラウンの2色ございます。