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202 ヒートアイランド現象を抑制する遮熱性インターロッキングブロック舗装 (シャビー)  ヒートアイランド現象とは、都市の中心部の気温が郊外に比 べて高くなる現象です。特に夏季の気温上昇が生活の快適性を 低下させるとして問題になっています。東京周辺で30℃以上と なる時間数は、1980年代前半には、年間200時間程度でした が、最近ではその約2倍になり、範囲も郊外へ広がっています。 熱中症の増加や熱帯夜による睡眠阻害、大気汚染、都市部を襲 うゲリラ豪雨などにもヒートアイランド現象が関係しています。  ヒートアイランド現象の主な原因は、地表面被覆の人工化 (緑地の減少とアスファルト舗装の拡大)、人工排熱の増加(建 物や工場、自動車などの排熱)、都市形態の高密度化(密集した 建物による風通しの阻害)の3つが挙げられます。  ヒートアイランド現象の大きな原因の一つに、都市の道路の アスファルト舗装化があげられます。アスファルト舗装は、夏季 に路面温度が非常に高くなりますが、路面温度が高くならない 舗装(路面温度上昇抑制型舗装)として近年注目を集めている のが、遮熱性インターロッキングブロック舗装(以下、遮熱性イ ンター舗装)です。遮熱性インター舗装は、昼間の太陽光を反射 し、路面温度の上昇を抑制します。また、夜間の放射熱を軽減し、 熱帯夜の抑制に寄 与します。  遮熱性インターには、赤外線領域の太陽光(波長が800nm 以上の光)の反射率が高い特殊な遮熱材料が使われています。 赤外線領域の光は、熱量が大きいため、この領域の光を反射す ることによって遮熱性インター舗装の路面温度は上がりにくく なります。  遮熱性インター舗装「シャビー(クールブラウン色)」の路面 温度をアスファルト舗装と比較した結果の一例をサーモグラ フ(熱解析画像)で示します。アスファルト舗装の路面温度が 65.3℃まで上昇したのに対して、遮熱性インター舗装の路面 温度はそれよりも10℃以上低い温度までしか上昇しませんで した。 ※インターロッキングブロックの品質規格を別表U-2(巻末P.5)に示しますので、ご参照く ださい ヒートアイランド現象とは遮熱性インターロッキングブロック舗装 による路面温度の低減 太陽光反射のメカニズム路面温度測定の一例 350 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 600 850 1100 波長(nm) 反射率(%) 1350 1600 1850 2100 ■遮熱材料 ■一般材料 可視光線領域赤外線領域 SBIC TECHNICAL REPORT . 1 2 3 4 涼 太陽の熱と光を反射放射熱を軽減 熱の吸収が少なくなる 昼間夜間 緑が少ない 空気の流れがない 太陽熱を吸収・排出 排気ガス ■ヒートアイランド現象の原因 ■遮熱性インターに使用されている材料の太陽光反射率の一例 ■遮熱性インター舗装の路面温度測定結果の一例 ■遮熱性インター舗装の路面温度上昇抑制のメカニズム アスファルト舗装シャビー (クールブラウン) シャビー 遮熱透水性のインターロッキングブロック。 路面の温度上昇を抑制。 P.208 人工排熱の増加 都市形態の高密度化 地表面被覆の人工化 ヒートアイランド現象 ※商品の色合いにより温度差が異なる場合があります。 外気温:32.8℃ U P