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注意事項 はじめにお読みください 1 1 コンクリート製品の特性 T 注意事項ーはじめにお読みください 1 コンクリート製品の特性について  一般に、コンクリートブロック製品は他の建材に比べると、著 しく耐久性に富んだ建築材料です。そのため施工後のメンテナ ンスは、通常ほとんど必要とされません。しかし近年の需要は、 景観性にすぐれた化粧コンクリートブロックが主体となりつつ あります。色合いや肌合いなど、化粧コンクリートブロックの特 長をいつまでも損なわずにご使用いただくには、状況に応じた 適切なメンテナンスが必要となります。  外観や耐久性を損なわせる原因としては、主に次のようなも のがあります。これらは一概に製品の性能上の欠陥ではありま せんが、適切な予防と対策で、ある程度防ぐことができます。 1.コンクリート製品の特性について 年数の経ったコンクリートブロックの表面は、雨や雪 などの影響で物理的に劣化し、細骨材が露出してきま す。露出面は一般に脆弱で多孔質化していくため、凹凸 ができ、吸水率も高くなっていきます。そこに粉塵やカ ビ菌が付着するために、汚れや黒ずみが生じます。 泥やホコリなどの他に、カビや藻などがブロックの美 観を損なわせる場合があります。特に湿度の高い時期 や日陰に多く発生します。 汚れを落とすために高圧洗浄機等を用いる場合には、 事前に必ず目立たない場所で試し洗浄を行ってくださ い。水圧が強すぎると、変色や剥離が起こる可能性が あります。 ■ 汚れ 現象 注意 「エフロレッセンス」とも言われます。主に水に溶解し たセメントのアルカリ成分が、大気中の二酸化炭素な どと結合してブロック表面に白く現れる現象です。特に ブロック製造直後や施工初期に多く、低い気温や高い 湿度、雨や雪、風通しなどの影響により発生しやすくな ります。 白華により製品の性能が損なわれることや、環境や人 体への悪影響はありませんが、外観が損なわれるた め、しばしば問題視されます。 ■ 白華 現象 弊害 .P.2〜3参照 「炭酸化」とも言われます。セメント水和物が炭酸化に より分解され、本来コンクリート製品の持つ強いアルカ リ性(pH12〜13)が失われて、pH8.5〜10程度に低 下する現象です。 ■ 中性化 現象 pHが低下すると鉄筋が腐食しやすくなり、塀や構造物 の耐久性を損ないます。 弊害 コンクリートの凍害には、2つのケースがあります。いずれも、特 に気温差の大きい寒冷地で施工されたブロックでしばしば発生 する現象です。 ■ 凍害 初期凍害コンクリートの硬化初期において、凍結または凍結融解の 繰り返しにより強度低下や破損を起こす現象 (一般的に言われる) 凍害 十分に硬化したコンクリートが、長い年月の間、凍結融解を 繰り返した結果劣化するもの .P.4参照 モルタルやコンクリート(製品)は乾燥収縮により体積が減少し ます。また気温の低下によっても収縮します。このように乾燥や 温度変化が繰り返されると、ひび割れが発生します。発生の状況 は場所や気候によりさまざまです。 ■ ひび割れ 2 化粧ブロックの縦目地仕上げについて  当社の化粧ブロックには、製品寸法と目地形状に応じて2種 類の縦目地仕上げを行ってください。 製品長さの1の位が「0」の製品 (例:390o) 通常の目地モルタルを使用し、10o目地で仕上 げてください。 製品長さの1の位が「8」または 「9」で「打込み目地(後形成目地)」 の製品 ブロック接合部の充填モルタルを締め固めるこ とで、ブロック内部から目地を形成します。 3 ブロックの色幅について  当社のコンクリート製品は、原材料に自然の素材を使用し若 干の着色を行っております。コンクリート製品特有の問題点とし て、若干の色幅が生じますのでご了承ください。 ご注意 コンクリートブロックにフェンス(アルミ製・木製)を取り付ける場 合は、原則として重量ブロックを使用し、フェンス材料の特性と取 り付け方法をよく検討したうえでご使用ください。特にモルタル に硬化促進剤を用いる場合は、混合剤との相性でブロックに悪 影響が及ぶ場合がありますので、絶対に行わないでください。 施工時の充填モルタルに硬化促進剤等 を使用した場合、急激な乾燥、収縮等が起こる ため、上のようなひび割れがブロックに発生することがあります。 写真T-1 ひび割れの例 .P.15〜16参照