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ブロック製品の 標準設計・施工方法 6  コンクリートブロック造の塀の基準は、建築基準法に定められ ていますが、その内容は最低限の規定にとどまっており、詳しい 設計を行う場合は、一般社団法人日本建築学会の「コンクリート ブロック塀設計規準」「組積造設計規準」が参考になります。ただ し、使用するブロックの厚さは、建築基準法では100o以上で、 学会規準が120o以上である点に注意してください(図U-1)。  ほとんどの場合、学会規準のほうが、より安全側の規準になっ ています。 1 建築基準法ー補強コンクリートブロック造の塀 ●最大施工高さ ・ 2.2m以下としてください(図U-1)。 ●ブロックの厚さ ・ 2m以下の塀は厚さ100o以上、2mを超えるものは厚さ150 o以上のブロックを使用してください。 ●基礎のせい ・ 350o以上とし、300o以上根入れします。 ●配筋 ・ 鉄筋は9o筋以上のものを、縦横に800o以下の間隔で配筋 してください。 ・ 鉄筋は、壁頂部および基礎の横筋に180°フックを行います。 ただし鉄筋の径の40倍以上を定着させる場合はこの限りで はありません。 U ブロック製品の標準設計・施工方法 2 コンクリートブロック塀の基準(規準) 2.コンクリートブロック塀の基準(規準) 根入れ=300o以上塀の高さ=2.2m以下 塀の高さ=2.2m以下 基礎のせい=350o以上 根入れ=350〜500o以上 基礎のせい=400〜550o以上 最大 施工高さ は同じ 基礎の大きさや ブロックの厚さが違う 建築基準法 図U-1 ブロックの厚さと塀の高さ 日本建築学会 コンクリートブロック塀設計規準 2m以下の塀は厚さ100o以上 2mを超えるものは厚さ150o以上 2m以下の塀は厚さ120o以上 2mを超えるものは厚さ150o以上2 日本建築学会-コンクリートブロック塀設計規準 ●最大施工高さ ・ 2.2m以下としてください(図U-1)。 ●ブロックの厚さ ・ 2m以下の塀は厚さ120o以上、2mを超えるものは厚さ150 o以上のブロックを使用してください。 ●基礎 ・ 基礎の形状と塀の高さは、(表U-3)の通りです。 ・ 基礎の根入れ深さは、塀の高さによって変化します。(表U-4) を参照してください。計算結果を(表U-5)に示します。 表U-3 基礎の形状と塀の施工高さ ※H:ブロック塀の高さ ※改良土とは、基礎周辺をコンクリートなどで固めたもの、またはそれに類するもの 基礎の形状I 形基礎逆T・L形基礎 土 質普通土改良土普通土改良土 控壁(控柱)無し1.2 1.6 1.6 1.6 控壁(控柱)有り1.4 1.8 1.8 2.2 表U-5 基礎の根入れ深さと塀の高さ 補強ブロック塀型枠ブロック塀 H I 形基礎逆T・L形基礎I 形基礎逆T・L形基礎 1000 350 350 450 450 1200 350 350 450 450 1400 400 350 500 450 1600 450 350 550 450 1800 500 350 600 450 2000 − 400 − 500 2200 − 450 − 550 表U-4 基礎の根入れ深さ 基礎の形状 塀の種別 I 形基礎逆T・L形基礎 補強ブロック塀 350以上、かつ (H+200)/4以上 350以上、かつ (H-400)/4以上 型枠ブロック塀 450以上、かつ (H+600)/4以上 450以上、 かつH/4以上 ●控壁 ・ 3.4mごとに9o筋の鉄筋を入れた高さの、1/5以上突出した 控壁を設けてください。ただし1.2m以下の塀では不要です。 ●構造計算 ・ 平12建告第1355号・「補強コンクリートブロック造の塀の構 造耐力上の安全性を確かめるための構造計算の基準を定め る件」により、構造上安全であることが確かめられた場合は、 基準の限りではありません。 (単位:m) (単位:o) (単位:o) ※鉄筋・控壁省略