庭の印象を決める砂利選びのポイント3点
庭作りにおいて砂利を始めとするマルチング材(レンガチップ、バークチップ含む)は、施工が簡単な上に見栄えを劇的に変えてくれる便利なアイテムです。今回は砂利の選び方のポイントを簡単にまとめてみました。庭づくりのご参考になってくれれば嬉しいです。
玉砂利と砕石 砂利(形状を選ぶ)
砂利素材は多く存在しますが、エクステリアにて用いられる材料は主に2種類が存在します。丸みを帯びた形状の玉砂利タイプと、岩を砕いた状態そのままにエッジの効いた角が特徴の砕石砂利タイプです。


玉砂利
玉砂利はその丸いフォルムから柔らかい印象を受けます。日本庭園などで用いられることが多く、静的で落ち着いた空間を創造することに適しています。

砕石砂利
砕石砂利はシャープな形状から、より山や森などの自然に近い状態を表現できます。鋭く欠けた表層に、含有鉱物が光る様子などは、足元に鮮明な印象を与えてくれます。

大と小(サイズを選ぶ)
砂利の大きさも敷き詰めた際の印象を変えるポイントです。
大(30mm以上)
大きいサイズは、存在感も強くなります。上を歩くことには適さないため普段踏み入れる機会が少なく、眺めを楽しむ場所に用いると良いです。植物や壁際の下などに飾るように配置することもおすすめです。


中(15~30mm前後)
歩きやすいのはここから下のサイズ。小サイズとの比較では、多少離れて見ても、石のゴツゴツ感が見て取れます。


小(15mm以下)
サイズが小さくなるほど印象が柔らかく感じます。


色(色を選ぶ)
黒
和洋どちらにも使える。黒が入ることで庭のコントラストを強めてくれます。アプローチや通路の飛び石を強調するにもおすすめ。那智ブラックが有名。

白
定番の白。白砂利は、輝度が高く庭を明るくしてくれる効果があります。高級感を出したい場合にも最適の演出です。寒水石などキラキラと光る白砂利もとても綺麗です。

黄色
ナチュラルテイストを強く演出するのならば、おすすめのカラーカテゴリー。植物や他の素材との相性も良く、素材の「高い調和性」が強調されます。

ピンク
天然石のピンクは上品で洗練された美しさがあります。門柱の足元や敷き材の周囲のスペースなどに撒くだけで、華やかな印象を与えてくれます。

淡いカラー
伊勢砂利などの淡い色は、静かで侘び寂びのある庭に合います。日々の疲れを視覚から癒したい、心落ち着く庭を作りたい。そんな方やご家族に是非おすすめしたい砂利です。

まとめ
優先順位としては、色をまず決めるのが良いでしょう。そこから、砂利の印象と存在感の強弱を意識しサイズを決めましょう。合わせて形状の違いで、景観のシャープさを調整することがおすすめです。